キーワード選定はブログ初心者でもすぐにできるSEO対策です。
慣れが必要ですが、正しい順番でひとつずつおこなえば簡単です。
ドメインパワーが弱い初心者ブログでも適切なキーワード選定ができれば検索上位を狙うことができます。
できるだけ早い段階でこの技術を身につけることをおすすめします。
キーワード選定を一から順番にご説明していきます。
わかりやすくシミュレーションも載せましたので参考にしてください。
ジャンル(ビッグキーワード)を選ぶ

まずは書きたいジャンルやビッグキーワードを決めます。
たとえば「副業」「ダイエット」「英会話」などです。
検索ボリュームが多いので、このキーワードだけで上位表示を狙うのは難しいです。
選ぶときはYMYLをはずすことを意識しましょう。
YMYLとはYour Money or Your Lifeの略です。
お金や人生(健康や安全など)に大きく影響するジャンルです。
Googleが特に意識しているジャンルで審査が厳しいのが特徴です。
そのため、権威性がない初心者ブログでは扱うのが難しいジャンルです。
詳しくは別記事をご参照ください。
keysearch Beta(キーサーチベータ)とラッコキーワードで関連キーワードを調べる

ビッグキーワードが決まったら、関連キーワードを探します。
まずはkeysearch Beta(キーサーチベータ)で当たりをつけましょう。
keysearch Beta(キーサーチベータ)は関連キーワードをマインドマップのように階層表示できるサイトです。
登録なしで無料で利用できます。
使用方法は別記事をご参照ください。
>>keysearch Beta(キーサーチベータ)の使い方
keysearch Beta(キーサーチベータ)は整理しやすいように関連キーワードの数が少ないのも特徴です。
深堀するためにはラッコキーワードを使いましょう。
ラッコキーワードを利用してロングテールキーワードを調べます。
ロングテールキーワードは、検索ボリュームは少ないですがピンポイントでユーザーに訴求できるため、上位表示される可能性が高いのが特徴です。
別記事でも説明しています。
キーワードプランナーで検索ボリュームを調べる

ある程度キーワードを絞ったら検索ボリュームを調べていきます。
その際はキーワードプランナーを使います。
Google広告に登録することで利用できるようになります。
登録は無料で、広告を出さなければお金がかかることはありません。
狙う検索ボリュームは月間「100~1000」がいいです。
PV数が少ない初心者ブログでもライティング次第で上位表示が狙える検索ボリュームです。
「10~100」以下は検索ボリュームが少なすぎて検索自体されません。
「1000~1万」以上は競合が多く初心者ブログでは上位表示されません。
選定したキーワードでWeb検索してみる

キーワード選定が終わったら上位表示されているサイトのドメインパワーを確認します。
ドメインパワーはこちらから無料で確認できます。

「パワーランク相場チェックツール」を使うと1度で確認できます。
キーワードを打ち込んで「チェック」ボタンを押してください。
ドメインパワーとドメイン年齢が出てきます。
1~5位までを確認してください。
ドメインパワーが強いサイトがひしめき合っているとキーワード選定だけでは勝てません。
次に実際にそのキーワードでWeb検索してみます。
上位表示(1~5位)されているサイトを確認します。
h1~h3見出しと本文にどの程度キーワードが入っているか確認してください。
ドメインパワーが弱いサイトで上位表示されているサイトが参考になると思います。
ドメインパワーが弱いにもかかわらず上位表示されているのはライティングが上手だからです。
競合サイトをクリックすることをためらう人がいます。
あなたが1~2度クリックしたからといって検索順位は変わりません。
きちんと競合を分析して技術を学ぶといいと思います。
h1~h3見出しと本文にキーワードを入れる

上位表示されているサイトを参考にh1~h3見出しと本文にロングテールキーワードを入れて記事を書いていきます。
必ずユーザーにとってわかりやすいタイトルと本文を意識してください。
キーワードを詰め込みすぎて意味がわからないタイトルは逆効果です。
低品質の記事はGoogleからの評価が下がります。
わかりやすい言葉で、さりげなくキーワードをちりばめるのがポイントです。
また、記事の紹介文であるメタディスクリプションには無理にロングテールキーワードは入れなくてもいいです。
Googleは、メタディスクリプションは直接検索順位を上げるものではないと言っています。
そのため、ロングテールキーワードにこだわるより、記事への誘導に注力したほうが良さそうです。
人を惹きつけるキャッチーな言葉で書きましょう。
別記事で詳しく説明しています。
キーワード選定のシミュレーション

わかりやすいように実際にシミュレーションしてみます。
1.ジャンル(ビッグキーワード)を選ぶ
今回はビッグキーワードを「ダイエット」にします。
なるべく自分の経験から書けそうなジャンルを選ぶといいです。
個人の経験は唯一無二のものなので価値が高いです。
2.keysearch Beta(キーサーチベータ)でマインドマップを確認
keysearch Beta(キーサーチベータ)で「ダイエット」と検索します。
するとこのように表示されました。

この中から自分が書けそうなものを選んでいきます。
ポイントは3階層目のキーワードが多いものを選ぶことです。
今回の「ダイエット」はほぼ同じ結果ですが、キーワードによっては3階層目のキーワード数が違う場合があります。

別のキーワード「ブログ」で検索してみました。
2階層目の「おすすめ」「収益化」「速報」を見てください。
そのキーワードのさらに下、3階層目を見ます。
「おすすめ」は下に10個、「収益化」も10個、「速報」は5個、キーワードがあります。
これは「速報」より「おすすめ」と「収益化」のほうがユーザーのニーズが高いことを表しています。
ユーザーの検索需要が高いものを選ぶためにもキーワード数を意識してください。

「ダイエット 朝ごはん コンビニ」で考えて見ます。
自宅で朝ごはんを食べる時間がない人に向けて、ダイエットに適したコンビニの朝ごはんを紹介したいと思います。
どんな人に向けて記事を書くかということを決める際に重要なのがペルソナの設定です。
ペルソナとは主人公という意味です。
主人公はどのような人かを考えて記事を書きます。
今回は「一人暮らしで朝食を食べる余裕がない人」です。
さらに「ダイエットを考えている人」です。
3.ラッコキーワードで深堀する
次にラッコキーワードを使って、先ほど選定した「ダイエット 朝ごはん コンビニ」で検索します。

4階層目のキーワードが出てくるため、自分が書けそうなキーワードを選びます。
「ダイエット 朝ごはん コンビニ パン」を選んでみます。
4.キーワードプランナーで検索ボリュームを確認する
先ほど選定した「ダイエット 朝ごはん コンビニ パン」をキーワードプランナーで検索します。

月間の検索ボリュームが「0~10」はさすがに少なすぎます。
これでは上位表示の前に検索すらしてもらえません。
ユーザーのニーズがほぼないキーワードということです。

ちなみに「ダイエット 朝ごはん コンビニ」だけで検索すると検索ボリュームは「1000~1万」と出ます。
この検索ボリュームだとドメインパワーが弱い初心者ブログで上位表示を狙うのは厳しいと思います。

次に「ダイエット 朝ごはん おすすめ コンビニ」で検索してみました。
検索ボリュームは「10~100」です。
「パン」と具体的に検索するより「おすすめ」を探しているユーザーが多いということです。
まだ検索ボリュームが少ないと思います。

次に「コンビニ 朝ごはん セブン ダイエット」で検索してみました。
検索ボリュームは「100~1000」です。
ちょうどいいと思います。
セブンイレブンでダイエットにいい朝食を探しているユーザーがいるようです。
5.検索上位の競合を調査する
実際に「コンビニ 朝ごはん セブン ダイエット」でWeb検索します。
ドメインパワーは検索1位が37、2位は53、3位が37でした。
いずれも別サイトです。
ドメインパワーとしてはかなり強いサイトです。
この上位3サイトに関しては、h1・h2見出しに「セブンイレブン」と「ダイエット」という2語しか入っていませんでした。
ドメインパワーが強いため上位表示されているものと思われます。
しかし4位のサイトはドメインパワーが0でした。
h1見出しには「コンビニ 朝ごはん セブン ダイエット」がすべて入っています。
正確には「朝ごはん」ではなく「朝食」でした。
それでも意味は同じなのでGoogleも「朝ごはん=朝食」と理解しています。
h1~h3見出しと本文にきちんとキーワードを入れれば上位表示が狙えるキーワードだと思います。
6. h1~h3見出しと本文にキーワードを入れて記事作成
記事タイトルのh1見出しだけではなく、記事内のh2・h3見出しまでキーワードを意識しましょう。
しかし、意識しすぎは逆効果です。
ユーザーファーストの観点から、無理やりキーワードを詰め込み過ぎるのはNGです。
読みづらく意味がわからないタイトルになってしまいます。
意味がとおるユーザーがわかりやすいタイトルをつけてください。
その範囲の中でできるだけキーワードを意識します。
上位表示されている競合サイトを参考にするといいと思います。
また、本文内でもキーワードを使用しなければなりません。
選定したキーワードが多く出てくると、Googleはそのキーワードについて詳しく書かれた記事だと判断します。
そのため、評価が上がり上位表示されやすくなります。
逆に本文内に選定したキーワードが少ない場合、他のキーワードが最多になる可能性が高くなります。
他のキーワードが多くなると、タイトルと本文の内容が一致しないと判断されます。
評価が下がる原因です。
7. Google Search Consoleにインデックス登録のリクエストをする

Googleの検索エンジンは、自動解析型です。
自動解析には主に3つの機能があります。
★クローラー
世界中のWebサーバーと通信してサイト内の情報を集める
★インデクサ
各サイトから取得した情報を解析して保存する(インデックス)
★クエリサーバー
ユーザーの検索キーワード(クエリ)から、保存してある解析結果を検索結果としてWeb表示する
クローラーは順次回っていますが、この順番を早めるのがリクエストです。
インデックスされなければ検索結果に表示されることはありません。
記事を公開したらGoogleに「インデックス登録のリクエスト」をしてください。
Google Search Console(通称サチコ)でリクエストできます。

サチコのトップページ最上部から公開した記事のURLを入力して検索します。

公開したばかりの時は「登録されていません」と出るはずです。
右下の「インデックス登録をリクエスト」を押してください。


1~2分でリクエストが完了します。
リクエスト完了後、しばらく経ってから再度確認してみてください。
早ければ5分ほどでインデックスされることもあります。
まとめ:SEO対策にキーワード選定は必要不可欠

初心者ブログの場合、ドメインパワーをすぐに上げることはできません。
ドメイン作成から一定の期間を過ぎないと評価されないからです。
SEO対策で自分の力で確実にできることはキーワード選定です。
1.ジャンル(ビッグキーワード)を選ぶ
2.keysearch Beta(キーサーチベータ)でマインドマップを確認
3.ラッコキーワードで深堀する
4.キーワードプランナーで検索ボリュームを確認する
5.検索上位の競合を調査する
6. h1~h3見出しと本文にキーワードを入れて記事作成
7. Google Search Consoleにインデックス登録のリクエストをする
キーワード選定には慣れが必要です。
初めは時間がかかるかもしれません。
しかし、SEO対策で必要不可欠な項目なので必ず身につけましょう。
Webライティングで初心者におすすめの1冊です。
この1冊でWebライティングの基礎がわかります。