検索クエリとは、ユーザーが検索するときに使うワードのことです。
一般的にキーワード選定という言葉をよく聞くと思います。
キーワードとは、広告主が広告設定に使うワードのことです。
違いを詳しく知ることで、使い分けることができるようになります。
検索クエリの調べ方も見ていきます。
検索クエリとキーワードの違いとは

★検索クエリ
ユーザーが検索するときに使うワード
★キーワード
広告主(マーケティング担当者)が広告設定に使うワード
ユーザーは自分の頭に浮かんだワードで自由に検索します。
マーケティング担当者は、ユーザーが検索したワードを分析して広告に使用します。
言い換えれば、検索クエリはユーザーの生の声です。
キーワードはマーケティングで想定したワードです。
想定がズレている場合もあると思います。
ユーザーのニーズがより明確に表れているのが「検索クエリ」だと言えます。
検索クエリとは

検索クエリとは、ユーザーが検索エンジンで使用したワードのことです。
ユーザーの検索意図から3つに分けられます。
★ナビゲーショナルクエリ(案内型)
★トランザクショナルクエリ(取引型)
★インフォメーショナルクエリ(情報型)
ちなみにGoogleが作った言葉があります。
★Doクエリ(したい)
★Knowクエリ(知りたい)
★Goクエリ(行きたい)
★Buyクエリ(買いたい)
この4つはGoogleが提唱するものです。
検索意図をさらに細分化し、4つに分けたようです。
しかし、大別すると3つの検索意図と意味は同じです。
トランザクショナルクエリ(取引型)とは
Googleが提唱する「Doクエリ」「Buyクエリ」です。
「音楽 ダウンロード」などがそうです。
「ダウンロードしたい(Do)」から「曲を購入したい(Buy)」につながるクエリです。
★直接アクションにつながるクエリ
★コンバージョン率が一番高い
★競合が多くSEOで上位表示させるのが難しい
コンバージョン率が高いので当然競合も多くなります。
ユーザーがサイトの目標としているアクションを起こしてくれた状態
収益目的のサイトの場合、目標は「購入・成約」
初心者の場合、トランザクショナルクエリで上位表示を狙うのはかなり厳しいです。
上位表示を狙うにはコンテンツを充実させて被リンクをたくさんもらう必要があります。
これには時間がかかるため、初心者は別のクエリでサイト流入を狙うべきです。
インフォメーショナルクエリ(情報型)とは
Googleが提唱する「Knowクエリ」です。
「エッセンシャルワーカーとは」「Windowsアップデート できない」などがそうです。
★情報を知りたいときや問題を解決したいときに使う
★クエリのボリュームが一番多い
★直接コンバージョンにはつながりにくい
クエリの8~9割はインフォメーショナルクエリと言われるほどボリュームがあります。
目的がはっきりしておらず、「なんとなく検索してみた」というものもこれに入ります。
そのため、コンバージョンには、ほぼ結びつかないと言われています。
直接コンバージョンにはつながりにくいですが、サイト流入に有効なクエリです。
オウンドメディアのほとんどが、インフォメーショナルクエリでサイト流入を狙っています。
自社(自分)が所有して管理しているメディア(媒体)のこと
ホームページやブログなどを指す
インフォメーショナルクエリでサイト流入を狙い、日頃から目にしてもらうことにより馴染みのあるサイトになります。
初めて見たサイトより、日頃からよく目にするサイトのほうが安心して商品を購入しやすいです。
ナビゲーショナルクエリ(案内型)とは
Googleが提唱する「Goクエリ」です。
「Amazon」や「楽天」、「東京 水族館」などがそうです。
★特定のサイト(場所)に行きたいときに使う
★目的がはっきりしているときに使われる
★指名検索とも呼ばれる
目的がはっきりしているときに使われるクエリです。
「東京 水族館」と検索した人の場合、東京の水族館を探していることがわかります。
千葉でも埼玉でも神奈川でもなく東京の水族館です。
また、遊園地や動物園ではなく、水族館に行きたいという明確な目的があります。
ですから、インフォメーショナルクエリよりナビゲーショナルクエリのほうがコンバージョン率が高いと言われています。
実際の場所を知りたいときに使うクエリなので、地図の表示が必要な場合もあります。
サイトのリンクやGoogleマップの埋め込みなどが必要になります。
検索クエリの調べ方

検索クエリはGoogleアナリティクスとGoogle Search Consoleで確認することができます。
Googleアナリティクスでの検索クエリの調べ方

※画像はデータを消してあります。
集客⇒Search Console⇒検索クエリで確認することができます。
記事数が増えてくるとたくさん表示されるようになると思います。
自分の検索意図(キーワード)と合っているかどうか確認してください。
キーワードと検索クエリが大きく違う場合、リライトなどの作業が必要になります。
ちなみにアナリティクスでは「オーガニック検索キーワード」も調べることができます。
検索結果からサイト流入したワード
検索クエリは「検索結果にサイトが表示された言葉」です。
検索クエリは、表示されただけで成り立つ言葉です。
しかし、オーガニック検索キーワードは、表示されただけでは成り立たない言葉です。
表示されたキーワードからサイトに訪問されて初めて成り立つ言葉です。

集客⇒キャンペーン⇒オーガニック検索キーワードで確認することができます。
非常に便利なのですが、残念ながら「not provided」と表示されることがほとんどです。
「not provided」と表示されてしまう理由をご説明します。
「not provided」は、検索エンジンがユーザーの検索キーワードをGoogleアナリティクスに提供しなかった場合に表示されます。
現在の検索エンジンは「SSL」というセキュリティ強化がされています。
「SSL」とは、通信を暗号化するセキュリティです。
そのため、ユーザーの検索キーワードも暗号化されてしまい「not provided」と表示されます。
Googleは2013年、Yahoo!は2015年から「SSL」を採用しています。
これに伴い、Googleアナリティクスで確認できる検索キーワードの大半が「not provided」となってしまいました。
ユーザーがどこのサイトを訪れたかは、個人情報として慎重に扱われているようです。
現状、流入キーワードは検索クエリのクリックから推測するしかなさそうです。
Google Search Consoleでの検索クエリの調べ方

※画像はデータを消してあります。
「検索パフォーマンス」をクリックするとそのまま見ることができます。
「クエリ」が検索クエリです。
「クエリ」に表示されている言葉をクリックすると個別のクリック数や表示回数が確認できます。
まとめ:検索クエリと選定キーワードが違うと上位表示されない

コンバージョン率が一番高いのは「トランザクショナルクエリ」です。
しかし、競合が多く、初心者が上位表示を狙うのはかなり厳しいです。
まずは検索ボリュームが一番多い「インフォメーショナルクエリ」でアクセスを集めることから始めるといいと思います。
アクセスが集まれば、普段からサイトを見てもらえる機会が増えます。
普段から見ているサイトなら安心感があります。
いざ商品購入となったときは、初めて見るサイトより馴染みがある見慣れたサイトから購入すると思います。
直接的にはコンバージョンにつながらなくても、日々の積み重ねが重要です。
また、こまめに検索クエリを確認することをおすすめします。
ユーザーのニーズに合ったキーワード選定を心掛けましょう。
検索クエリと自分が設定したキーワードが違う場合、検索クエリでリライトすることにより、表示順位が上がることがあります。
キーワード選定の際は、キーワードプランナーの活用もおすすめです。