ノマドは、英語で「nomad」、日本語で「遊牧民」を意味する言葉です。
本来の意味は「定住地を持たずに移動しながら暮らす」というものです。
最近では「時間と場所にとらわれずに仕事をする働き方」を意味するようになりました。
このような働き方をする人を「ノマドワーカー」と呼びます。
インターネットの普及により、ネット環境さえあればどこでも働ける時代です。
朝のラッシュに巻き込まれることもなく、時間と場所に縛られない働き方をする人たちです。
ノマドワーカーとは

ノマドワーカーの意味
ノマドとは、英語で「nomad」、日本語で「遊牧民」を意味する言葉です。
これに英語の「worker」、日本語で「労働者」を意味する語がついて「nomad worker(ノマドワーカー)」と呼ばれています。
遊牧民のように、時間と場所にとらわれずに働く人を指す言葉です。
ノマドワーカーとフリーランスの違い
最近では働き方改革が推進され、働く時間が自由に選べるフレックスタイムの導入や在宅やコワーキングスペースなどオフィス以外での働き方が選べる企業も増えてきました。
このように働く時間と場所が自由に選べる働き方をしている人はノマドワーカーと言えます。
ノマドワーカーと聞くと企業や組織に属さない働き方をイメージする人も多いです。
それはフリーランスと混同しているからです。
フリーランスは企業と雇用契約は結ばずに仕事ごとに契約します。
フリーランスは企業の規則などに縛られることなく、自由な働き方ができる人を指します。
ノマドワーカーはフリーランスに多いこともあり、ノマドワーカー=フリーランスというイメージが強いです。
しかし、必ずしもイコールとは限りません。
先ほどご説明した通り、企業と雇用契約を結んでいる会社員でもノマドワーカーと言える人もいます。
そういった人は企業と雇用契約を結んでいるため、フリーランスとは言いません。
ノマドワーカー
働く時間と場所が自由
フリーランス
働き方が自由
フリーランスは仕事が取れなければ無給です。
しかし会社員でノマドワーカーになれれば、働く場所と時間が自由に選べて安定して仕事がある状態が作れます。
もちろん会社員ですので、企業の社内規則などは順守する必要があります。
社内規則が変わり、オフィスでの就業が義務化されれば守らなければなりません。
ノマドワーカーになるには
ノマドワーカーに適した仕事(フリーランス)

基本的にネット上で完結する仕事でなければなりません。
以下に挙げる職種は、Webミーティングなどはあるかもしれませんが、基本的にはメールやチャットなどのやり取りで完結することが多い職種です。
Webライター
ノマドワーカーで一番多いのがWebライターと言われています。
オウンドメディアの普及により需要が急増しています。
オウンドメディア(Owned Media)とは直訳すると「自社が所有するメディア」になります。
ホームページやブログで自社商品を紹介して販売している企業や個人が増えています。
そのため、Webライターの仕事も急増しています。
収入に関しては1文字1円で受注している人が多いようです。
初心者は足元を見られ1文字0.1円などもあるようですが、あまりに低い単価の場合、発注者も初心者の場合が多いです。
あとから色々と注文してきて生産性が悪くなるので、きちんと0.5円以上の単価を支払ってくれる人から受注するのが良さそうです。
なるべく早く文字単価1円になるように頑張りましょう。
1,500文字(単価1円)×5本×20日=15万円
慣れてくれば1,500文字1本を1~2時間で書けるようになると思います。
1日5~10時間ほどの労働を月20日で15万円が稼げます。
ただ、いつも仕事があるとは限りません。
動画編集
Youtubeの普及により動画編集も需要が伸びています。
Youtubeで頻繁に更新してお金を稼いでいる人の大半は動画編集を自分でしていません。
平均単価は1本5,000~10,000円です。
初心者の場合、10分程度の動画でも編集するのに7~8時間かかると思います。
1日1本受注するのが精一杯だと思います。
単価5,000円×1本×20日=10万円
まずは自分でYoutubeチャンネルを開設して編集力を見てもらうのがいいと思います。
技術があると思われれば、単価アップの交渉もできます。
ブロガー
ブログに広告を貼ってお金を稼いでいるのがブロガーです。
また最近では、「note」や「Brain」というサイトを使って、記事自体を販売しているブロガーも多いです。
Youtube同様、頻繁に更新したり、複数のサイトを運営している人で記事作成を外注している人もいます。
先ほどのWebライターが、その外注先になっています。
ブロガーの基本的な収入源は広告収入です。
月数万円を稼げるようになるまで最低でも1年はかかります。
ブログだけで生活費を稼ぐつもりなら、3~5年は見なければなりません。
5年もの年月を費やしても、ブログの広告収入だけで食べていけるようになるのは、ほんの一握りの人だけです。
Webライターとの掛け持ちや需要がありそうな記事を「note」や「Brain」で売っている人が多いです。
月間10万PVで月収2万円程度
月間50万PVで月収10万円程度
1PV当たりの単価は0.2~0.3円と言われています。
月に10万PVということは、1日3,000PV以上が必要です。
ブログ初心者の場合、1日100PV、月3,000PVを達成するのも難しいです。
最初の3か月は、ほぼPVは付きません。
ブログを開設して1か月で30%の人がやめてしまい、半年後には76%の人がやめてしまいます。
半年ブログを続けても数百円~千円程度の収入しかないのでは、やめてしまうのも当然です。
ブログは本業にするのではなく、副業ととらえるほうがいいと思います。
ITエンジニア
現在の日本は、需要に対してITエンジニアが足りていないと言われています。
今後ますますITエンジニア不足は進むと言われています。
自宅でできる在宅型の案件の場合、圧倒的にWeb系とゲーム系の企業からの案件が多いです。
PHPという言語を使ったプログラミング作業が中心です。
ただ、情報漏洩防止のため、ほとんどの企業が出向型で案件を発注しています。
余程のコネと信頼がない限り在宅型の案件を受注するのは難しいと思います。
ITエンジニアの場合、企業などに就職して、経験を積んでから独立するのが一般的です。
何の経験もない素人がいきなり案件受注はまずできないと思ってください。
案件は、1日あれば終わるものもあれば、年単位でかかるものもあります。
単価も作業量によって変わってきます。
フリーランスのITエンジニアの最低単価は、時間単価5,000円と言われています。
時間単価5,000円×8時間×20日=80万円
かなり高額に感じますが、きちんと経験と実績がある人の例です。
未経験者の場合は、企業に勤めて経験を積まなければなりません。
私は実際にITエンジニアを派遣する営業の仕事をしていました。
当時、経験5~10年ほどのWeb系エンジニアを月100万円ほどで派遣契約していました。
個人で仕事が受注できれば、月80万円も可能だと思います。
トレーダー
株やFXでトレード(取引)してお金を稼いでいる人たちです。
多くの人が稼げずにいるのが現状です。
中には借金を抱えてしまう人もいます。
私はおすすめしません。
別記事でも詳しく説明しています。
月収例は人それぞれなので記載しません。
稼いでいるトップトレーダーは年収1億以上の人もいます。
しかし、人によっては収入どころかマイナスになることもあります。
くれぐれも借金はしないようにしてください。
お金を借りてまですることではありません。
リスクが大きいので本当におすすめしません。
私個人の意見ですが、トレーダーで稼ぐのはブログだけで稼ぐより再現性は低いと思っています。
ノマドワーカーの仕事の見つけ方
フリーランスや副業の方は、クラウドソーシングサービスを利用している人が多いです。
ネット上で発注・受注が完結する仕事を紹介しているサイトです。
どれも登録は無料でできます。
サイトによって案件が異なりますので、比較検討のためにもすべて登録することをおすすめします。
まずは登録してみて、どのような案件があるのか確認してください。
自分の経歴にあった仕事を探すか、やってみたい仕事を見つけたら、その技術を身につけるといいと思います。
ノマドワーカーの働く場所と持ち物
ノマドワーカーの働く場所
多くのノマドワーカーがカフェやコワーキングスペースで働いています。
コワーキングスペースとは、様々な職種の人が集まって仕事ができる共有型のオープンスペースのことです。
自宅では家族が居て集中できないなどの理由で自宅以外の場所で仕事をする人が多いです。
Wi-Fiが無料で使えるカフェで仕事をする人も多いです。
しかし、注意すべきはこの無料Wi-Fiです。
無料Wi-Fiはセキュリティ上の不安があります。
ノマドワーカーの持ち物
必須なのはパソコンやタブレット端末、スマホです。
さらにネット環境が必要になるので、外でもネットにつながるモバイルルーターも必要です。
カフェやコワーキングスペースには無料Wi-Fiが設置されていることが多いです。
しかしセキュリティ面が不安なことが多いので、自分でモバイルルーターを用意したほうがいいと思います。
ノマドワーカーのメリットとデメリット

ノマドワーカーのメリット
生産性の向上
ノマドワーカーの場合、在宅やカフェなど自分の好きな場所で仕事をすることができます。
オフィスに出勤しないということは、急な会議や面倒な人間関係に煩わされないというメリットもあります。
自分のペースで仕事ができるため、自分次第でいくらでも生産性を上げることができます。
通勤時間がなくなる
出勤しなくてもいいということは、通勤時間がなくなるということです。
平均的な通勤時間は片道1時間という人が多いため、1日2時間も無駄な時間が減らせます。
ノマドワーカーのデメリット
収入が安定しない
フリーランスのノマドワーカーの場合、仕事は自分で確保しなければなりません。
営業の経験がない人は、自分で仕事を取ってくるという経験がないと思います。
常に仕事があるとは限らないので、収入が安定しないこともあります。
セキュリティ対策が難しい
企業のオフィスで働く場合は、情報システム部などセキュリティをしっかり管理する人が常駐していると思います。
個人で働く場合、セキュリティも個人で管理しなければなりません。
自宅の外で仕事をすることも多いため、公共の場ではセキュリティ対策が難しい場合が多いです。
ノマドワーカーに求められる能力

自己管理能力
職場なら、上司や部下、同僚など周りの目があると思います。
個人で働く場合、サボろうと思えばいくらでもサボることができます。
きちんと自己管理ができなければ、仕事が終わりません。
思うように成果が出ないときや仕事がないときなどのモチベーションの維持も大変です。
コミュニケーション能力
個人で仕事をするといっても、お金を稼ぐには誰かからお金をもらわなければなりません。
仕事は必ず相手がいます。
組織で仕事をする場合は、コミュニケーションが苦手な人は上手な人が代わりをしてくれると思います。
しかし、個人で仕事をする場合、すべてひとりでしなければなりません。
仕事を取ってくるときや価格交渉など、コミュニケーション能力は必須になります。
幅広い知識
常に仕事があるとは限らないのがフリーランスです。
幅広い知識を持つことで、様々な仕事に対応できるようになります。
ひとつの業種で仕事が少ない時期でも、ほかの知識があれば仕事がもらえることもあります。
まとめ:ノマドワーカーとブログは相性がいい

ブログの広告収入だけで生活するのは難しいと思います。
しかし、ブログと真剣に向き合うことで得られるスキルがあります。
Webライティング技術とSEO対策の知識です。
この2つの技術と知識を使えば、クラウドソーシングサービスで稼ぐことができます。
クラウドソーシングサービスで稼ぎながら、コツコツと3~5年ブログを積み上げれば、働かずに自動的に収入が入ってくる仕組みの構築ができるかもしれません。
いずれにしても時間がかかるものなので、焦らずじっくり取り組むことが大切です。
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