フリーランスとは働き方をあらわす言葉で特定の企業や団体に属さないで働く人を指します。
人気の働き方で、最近ではフリーランスになる人が増えています。
2020年時点の国内フリーランス人口は462万人とされています。
年収は100万円未満から400万円未満が69%で、最も多いのが200万円以上300万円未満の19%です。
参考:フリーランス実態調査結果(令和2年5月 内閣官房日本経済再生総合事務局)
フリーランスの人に人気の職種や、その仕事内容と年収についても解説します。
- フリーランスと個人事業主の違いがわからない
- フリーランスや副業で稼ぐにはどうしたらいい?
- フリーランスや副業に向いている職種と年収が知りたい
この記事ではこのような疑問や悩みが解決できます。
フリーランスとは

フリーランスの意味
フリーランスの語源は中世ヨーロッパにできたと言われています。
「Free」は「自由」、「Lance」は「槍(やり)」という意味です。
中世ヨーロッパでは、戦争が起こるたびに傭兵団と契約して戦う兵士が多かったそうです。
特定の傭兵団に属するのではなく、個人で契約して戦いが終わればまた別の傭兵団と契約して戦うという働き方です。
当時、そのような働き方をする兵士を「フリーランサー(Free Lancer)」と呼んでいました。
現在では特定の企業や団体に属さないで働く人をフリーランサーと呼ぶようになりました。
フリーランスと個人事業主の違い
フリーランスは働き方をあらわす言葉です。
企業や団体に雇用されて属するのではなく、仕事だけを請け負う働き方をします。
一方、個人事業主は税法上の区分をあらわす言葉です。
税務署に開業届を出した個人が個人事業主と呼ばれます。
フリーランスは必ずしも開業届を出す必要はありません。
開業届を出していないフリーランスの人を個人事業主とは呼ばないということです。
個人事業主のわかりやすい例といえば、個人商店などがそうです。
個人商店は開業届を出しています。
その場合、個人事業主と呼ばれます。
しかし、企業や団体から仕事を請け負っているわけではないのでフリーランスとは呼びません。
フリーランスの代表的な職種と仕事内容と収入

ITエンジニア

仕事内容と収入
ITエンジニアは、フリーランスの人に人気で、これから増えていくこと間違いなしの職種です。
すでに需要に対して供給が追いついておらず、人手不足が叫ばれている職種です。
ITエンジニアの中でも需要が増えているのがWebエンジニアとゲームエンジニアです。
Webエンジニアは、通販サイトやWebアプリケーションなどのサービス構築などをおこないます。
PHP・Java・Rubyなどのプログラミング言語を使用することが多いです。
ゲームエンジニアは、スマホやPCゲームの開発をおこないます。
Java・C++・C#・JavaScriptなどのプログラミング言語を使用することが多いです。
ゲームエンジニアに関しては、ゲーム好きがこうじてゲームエンジニアになることが多いです。
いずれも3~5年ほど経験を積んでからフリーランスになる人が多いです。
ITエンジニア(会社員)の平均年収は450~500万円ほどと言われています。
実際に私が働いていた企業の平均は450万円前後でした。
1年目の新人で年収360万円程度、3~5年の経験者で500万円程度でした。
IT業界は引き抜きやフリーランスになる人も多いため、10年以上勤務しているエンジニアはほとんどいませんでした。
ひとつの企業に縛られる正社員という働き方より、自由に給料交渉ができるフリーランスを選ぶ人が多い業界です。
ITエンジニアになるには
フリーランスになるには実務経験が3~5年ほど必要だと言いました。
しかし、しっかりしたノウハウを持ったスクールで学べば半年でも可能です。
需要に対して供給が追いついておらず、エンジニアの需要は増すばかりです。
一刻も早くエンジニアが欲しいという企業も多いです。
しかし、いきなり未経験者に仕事を任せるのは不安があります。
未経験者は、実務経験がなければわからない仕事の進め方やセキュリティに対する対応ができていないという不安があります。
需要に対して供給が追いついていないという現状から「0円」スクールというのが登場しました。
受講料がネックで学ぶチャンスを失っている人は必見です。

プログラミングの勉強だけでなく面談練習やビジネスマナー、スキルシートの書き方などもサポートしてくれます。
実務演習やビジネスマナーも学べるスクールです。
受講条件は「18~35歳以下」「週4日以上の受講」「1年以内にIT業界に就職・転職意思のある方」です。
受講生のほとんどは未経験者です。
上記条件を満たせばあとはやる気だけで無料で学ぶことができます。
他業種から転職した卒業生も数多く輩出しています。
これから伸びる業界で活躍できるチャンスです。
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Webデザイナー
仕事内容と収入
Webデザイナーとは、クライアント(依頼主)から依頼されたWebサイトのデザインを制作する仕事です。
Webサイトの色合いや装飾を決めるために「Illustrator」や「Photoshop」などのグラフィックソフトを用いることが多いです。
また、UI(ユーザーインターフェイス)を考慮してデザイン設計します。
UI(ユーザーインターフェイス)とは、サイトの見た目や使いやすさを指します。
見た目だけでなく操作性も考慮しなければならないということです。
そのため、「Illustrator」や「Photoshop」などのグラフィックソフトが使用できることとUIの知識が必須となります。
Webデザイナーがよく使用する言語はHTML、CSS、JavaScriptです。
HTMLで文章や画像などを表示して、CSSで細かな配置やフォント・色・文字サイズなどを指定します。
動きのある動的なものはJavaScriptを使って表現します。
Webデザイナー(会社員)の平均年収は400~450万円ほどと言われています。
フリーランスになると200~300万円ほどになります。
給料が下がるということではなく、フリーランスの人は週5日フルタイムで働く人が少ないため、年収としては下がるようです。
Webデザイナーになるには
Webデザイナーは、自宅で子どもを見ながら働ける職種として人気があります。
また、色合いやデザインは女性のほうが強いということもあり子育て中の主婦に人気があります。
Webデザイナーは、長く働いている人も初心者もそれほどスキルに差がないことが多いです。
そのため、比較的なりやすい職業と言われています。
案件による報酬に差が少ないのも特徴です。
高額な報酬を狙うのであればエンジニアのほうが良さそうです。

子育て中も安心して学べるオンライン講座です。
1か月で必要最低限の知識とスキルが身につきます。
まずは必要最低限としてHTML・CSS・Photoshopを学びます。
卒業後も無料の応用講座があり、JavaScriptやWordPressも学ぶことができます。
マーケティングやUIスキルも身につけることができます。
ライター
仕事内容と収入
ライターとは、クライアントから依頼を受けて内容に合った記事を書く仕事です。
よくジャーナリストと混同する人がいますが、ジャーナリストは個人の主観や主張を書く仕事です。
ライターは、クライアントから指示された内容について書きます。
個人の主観や主張を前面に押し出して書くことはありません。
主に雑誌や書籍などで扱われることが多いです。
最近では、ブログ記事を外注する人が増えているため、ブログ記事の作成も多いです。
また、場合によっては現場取材をして写真撮影やインタビューなどもすることがあります。
その場合、コミュニケーション能力も必要になります。
ベテランになると記事の作成だけではなく、ページ全体の構成も任されることがあります。
撮影した写真や文字の配置など、ページ全体の構成をひとりで考えます。
ライター(会社員)の平均年収は、350~450万円ほどと言われています。
新卒入社の場合、300万円ほどが多いです。
フリーランスのWebライターの場合、150~250万円ほどが多いようです。
1文字0.5~1円の単価が多く、1記事1,500~2,000文字程度の発注が多いです。
慣れた人でも1日1万文字(5~6記事)が限界だと思います。
1日1万円(単価1円)が稼げたとして、それを月20日で20万円(年収240万円)です。
実績がない初心者の場合、文字単価0.5円をもらうのも難しいと思います。
収入を増やすには、地道に経験を積んで単価アップを狙うしかありません。
長く契約していると単価がアップすることもあります。
上級者になると文字単価3~5円という人もいます。
ライターになるには
フリーランスのライターは、実績がなければ仕事をもらうことができません。
まずは企業に就職して経験を積むか、クラウドソーシングを利用して経験を積むかです。
すきま時間を使った副業をしたいなら、クラウドソーシングを利用して経験を積むしかありません。
クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい企業や個人がインターネットを利用して発注できるWebサービスのことです。
未経験者でも仕事がもらえることが多いので、ここで経験を積むのが一番の近道です。
とはいえ、未経験者の場合、極端に単価が低いことが多いです。
1文字0.1円などという場合もあります。
最初は単価が低くても仕事を受けて数をこなすことで経験を積むといいです。


実践で経験を積むのが最短だと思いますが、いきなりは怖いという人もいると思います。
そんな人は文章作成アドバイスツールを使うといいと思います。

誤字脱字のチェックだけではなく、読みやすさやわかりやすさなどあらゆる視点でチェックしてくれます。
まとめ:フリーランスという働き方が増えている

同一企業で定年まで雇用され続ける終身雇用の時代は終わりました。
そもそも企業に雇用されるという働き方自体が変わってきています。
企業や団体に雇用されるのではなく、個人で仕事を請け負うフリーランスという働き方が注目されています。
フリーランスは時間や場所に縛られずに自由に仕事をすることができます。
しかし、いいことばかりではありません。
スキル不足や案件がない時期などは仕事がもらえず収入が途絶えることもあります。
とはいえ、終身雇用の時代が終わった今、フリーランスとして食べていけるだけのスキルを早めに身につけなければ不安な将来しかありません。
会社員として安定した収入がある人もいつ倒産や解雇になるかもしれません。
現状に満足せず、どん欲にスキルを身につけることをおすすめします。
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フリーランスと近い言葉でノマドワーカーという言葉があります。
フリーランスは企業と雇用契約を結ばずに仕事だけを請け負います。
一方、ノマドワーカーは時間と場所にとらわれずに働く人を指します。
現在のコロナ渦と働き方改革の影響で、働く時間が自由に選べるフレックスタイムの導入や在宅やコワーキングスペースなどオフィス以外での働き方が選べる企業も増えてきました。
このように企業と雇用契約を結んでいる会社員でも在宅やフレックスタイムで働く場合ノマドワーカーと呼べます。
ノマドワーカーについては別記事で詳しく解説しています。