共起語(きょうきご)とは、メインキーワードと関連性が高く、ともに使われる頻度が高いワードを指します。
共起語は、メインキーワードの上位検索結果のWebページに多く出現するワードです。
Googleはユーザーの疑問や悩みに適切に答えているサイトを高評価します。
メインキーワードの周囲に共起語が多く含まれていると情報網羅性や専門性の高い有益な記事だと判断されます。
共起語の調査、分析ツールもご紹介します。
どのツールも検索方法は簡単で無料で使えます。
共起語とは

共起語の読み方と意味
共起語の読み方は「きょうきご」です。
メインキーワードが含まれた記事の中で、一緒に頻繁に出てくるワードのことです。
例えば、「テレビ」の場合は、「番組」「録画」「放送」などの共起語があります。
検索エンジンは「テレビ」とセットでよく使われる「番組」から「テレビ番組」というワードがよく使われると認識します。
さらに「録画」「放送」というワードから「テレビ番組」は「放送」したり「録画」されたりするものだと判断します。
検索エンジンは人と違って文脈理解が苦手なので、共起語から全体の内容を把握しようとします。
共起語の役割
共起語の役割は、検索エンジンに当該記事に何が書いてあるかを伝えることです。
言い換えれば、検索エンジンがコンテンツ内容を正確に理解するためのものです。
検索エンジンは、メインキーワードといつも一緒に使われている言葉をもとにコンテンツ内容を探ります。
検索エンジンは共起語を拾いながら記事内容を理解すると言われています。
上位表示されている記事は、Googleから良質で有益な記事だと判断されています。
検索上位の記事内の共起語が多く使われている記事もまた、良質で有益な記事だと判断されるというわけです。
共起語と関連語の違いと使い方

共起語と関連語の違い
共起語と似た言葉で関連語という言葉があります。
関連語は、サジェストキーワードとも言われています。
共起語と関連語は、抽出方法が異なり意味も違います。
★共起語
記事コンテンツに関連が深い言葉
検索エンジンがコンテンツを理解するためのもの
例)テレビ
「番組」「録画」「放送」
メインキーワードが含まれた上位表示されているコンテンツから抽出
★関連語
ユーザーの検索意図に関連が深い言葉
ユーザーの検索意図を知るためのもの
例)テレビ
「価格」「4K」「壁掛け」
過去にユーザーが検索したキーワードから抽出
共起語は検索エンジンにコンテンツ内容を知らせるためのもので、関連語はユーザーの検索意図を知るためのものです。
コンテンツ内でも使用する目的が違うため、使いわける必要があります。
共起語の使い方
まずは記事のメインキーワード(ビッグキーワード)を決めます。
次にメインキーワードから関連語を抽出してユーザーの検索意図を確認します。
先ほどの「テレビ」に対して、「価格」「4K」「壁掛け」という関連語なら、「4K画質で壁掛けできるテレビの価格が知りたい」という検索意図が考えられます。
その検索意図からターゲットを絞り、キーワード選定していきます。
ここまでは関連語やサジェストキーワードです。

4K画質で壁掛けできるテレビの価格が知りたいのか
さらに選定したキーワードで上位表示を狙うための準備をします。
上位表示させるためには、ユーザーの検索意図を満たす必要があります。
ユーザーの疑問や悩みに対する回答です。
共起語を用いることで回答に漏れがないかどうかチェックすることができます。
先ほどの「テレビ」に対して、「番組」「放送」「録画」という共起語も加えると、「4K放送で録画できる番組時間はどれくらいだろう?容量はどのくらい必要?価格は?」などの検索意図に変わります。

4K放送での録画容量の情報も必要だな
すでに上位表示されているサイトは検索意図に対する網羅性と専門性があるサイトです。
上位表示されているサイトで多く使用されている共起語を分析することで、自サイトでの回答漏れをチェックすることができます。
共起語を分析することで自サイトのコンテンツで不足している要素が確認できるということです。
共起語のSEO効果

検索エンジンは共起語を目印にユーザーが求めるキーワードと関連が深い情報かどうか判断します。
コンテンツ内でより多くの共起語が使用されていれば、より関連が深い情報と言えます。
検索エンジンは、ユーザーが求めるキーワードとより関連が深い情報を上位表示させます。
そのため、共起語の使用はSEO対策としても効果があると言えます。
共起語は、検索エンジンが良質なコンテンツを見つける目印だということです。
無料で使える共起語の分析ツール

無料で使える共起語の分析ツールをご紹介します。
ラッコキーワード
関連語やサジェストキーワードを検索する際によく使われるサイトです。
知らない人も多いようですが、共起語を検索することもできます。
まずは公式ページに入ります。
登録しなくてもすぐに無料で使えるサイトです。
無料登録すると1日の検索回数が増えます。
適宜、登録するかどうか決めてください。
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検索バーに検索したいメインキーワードを入力して検索します。
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検索結果はGoogleのサジェストキーワードが表示されます。
左側に「共起語βを見る」とあるのでクリックしてください。
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Googleの検索ワードTOP20から抽出した共起語です。
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「共起語」が表示されたと思います。
各項目の右にあるボタンで並び順が変更できます。
さらに右の「共起語コピー」を押すとコピーできます。
ExcelやWordなどに貼り付けて使用することもできます。
共起語検索ツール – Neo Inspiration
公式ページ>>共起語検索ツール – Neo Inspiration
まずは公式ページに入ります。
こちらも登録などは必要なく、すぐに無料で使えるツールです。

Googleの検索ワードTOP30から抽出した共起語です。
「検索ワード」欄に検索したいメインキーワードを入力して「検索」ボタンを押します。
すると下に「共起語リスト」が表示されます。
テレビ(272)番組(117)詳細(117)テレビ東京(109)・・・などです。
カッコ内の数字は出現回数です。
これをもとに、自分が書きたい記事内容に合った共起語を探します。
上位表示という意味ではTOP20から抽出しているラッコキーワードのほうが有効だと思います。
共起語検索ツールはラッコキーワードより、より範囲を広げて検索したいときに有効です。
まとめ:共起語でコンテンツを充実させて上位表示を狙おう

関連語やサジェストキーワードしか考えないとメインキーワード「テレビ」に対して、「価格」「4K」「壁掛け」という関連語から、「4K画質で壁掛けできるテレビの価格が知りたい」という検索意図しかわかりません。
すると4K画質で壁掛けができるテレビの紹介のみになります。
しかし共起語を見ると「番組」「放送」「録画」という言葉がキーワードの周辺でよく使われていることがわかります。
「テレビ番組(放送)を録画したい」という検索意図に気がつきます。
さらに関連語と合わせると「4K放送のテレビ番組が録画できる壁掛けテレビの価格が知りたい」となります。
関連語だけでは見えてこなかった検索意図が見えてきます。
共起語を分析することでコンテンツの内容が充実します。
ユーザーの検索意図に、もれなく回答できるようになります。
コンテンツの充実は、評価が上がる要因のひとつですので、上手に共起語を活用してください。
キーワード選定がよくわからないという人は別記事をご覧ください。
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